マイクロスコープ FAQ
14. 人の毛髪の"断面"を鮮明に観察したいのですが、PRO10またはVT300-SPはその目的に対して性能面で充分でしょうか?
PRO10やVT300-SPの性能は、”毛髪の断面の状態”を確認できるレベルではないと判断しております。
毛髪の外観を拡大して色艶を観察する程度であれば、ご要望にかなうかもしれません。
13. マイクロスコープの性能、特に画質やフォーカススピードの優劣はどのような製品仕様により決まりますか?
当社ラインナップで比較した場合、CMOSサイズが大きい方が画質は優れています。
つまり、1/3インチCMOSのUM08の方が1/4インチCMOSのUM06, UM12よりも画質は上です。
有効画素数では両者は逆(200万画素⇔500万画素)ですが、画素数が多い事と画質が良い事は別です。
また単純にUM06の後にUM08が開発された為、CMOS以外の技術も進化したものが取り入れられていることも関係します。
フォーカスや画面の動きのスピードはフレームレートに比例し、60fpsのUM08の方が30fpsのUM06, UM12より優れています。
UM08の優位性の説明になってしまいましたが実際には、UM06, UM12も多くのユーザ様には十分な画質とスピードであると実機評価の結果で認めてお使いいただいており、またオプションナシでPCと接続して使える、独自プログラムから制御できる利点も合わせて、用途に拠って最適のお勧め機種と言えます。
参考:仕様比較表
12. マイクロスコープ用に独自のプログラムを開発することはできますか?
はい、UM06、UM12について可能です。
これらの機種はDirectShowに対応しており、SDK(ソフトウェア開発キット)を使用して Windows対応の制御プログラムを開発することができます。
開発には以下が必要です。
- 開発環境:Microsoft Visual C++ 2005
- 開発言語:C++
以下はSDKに含まれるデモプログラムのイメージです。
UM06用デモプログラム
UM12用デモプログラム
SDKは以下の条件をご了解いただければ、無償で提供いたします。
- 適用する製品は、弊社より(直接/間接に)出荷した製品であること
- 弊社およびMicrolinks社はSDKに関する技術的サポートを行わないこと
- SDKに含まれるすべてのファイルを再配布しないこと
- 開発、使用による障害や損害が発生した場合に、弊社およびMicrolinks社は責任を負いません
11. 貴社のマイクロスコープを使って、数㎝範囲をクリアに拡大して観察するだけでなく、10cm以上の範囲も綺麗に見たいと考えていますが、問題ありませんか?
適用業務は、バッグや宝飾品の査定買取販売です。
私達の買取製品の微細な材質感、汚れ、傷、刻印された情報などをマイクロスコープにより鮮明に拡大撮影できそうなのは理解しております。
一方、撮影範囲(視野角)が10㎝を超えるハンドバックなどの全体像を撮りたい場合は、一般的なデジカメを使用していますが、マイクロスコープを使ったら、よりキレイに撮れることは期待できますか?
参考までに、狭い範囲も、広範囲も、いずれの撮影場面でもキレイに撮れるカメラはあるのでしょうか?
「数㎝以上の撮影範囲」をキレイに視たり撮りたい場合は、デジタルカメラの方がマイクロスコープより適しています。
およそ「3㎝~以下の撮影範囲」をフォーカスし、画面一杯に鮮明に観察したり撮影する場合にマイクロスコープは威力を発揮し、それはデジタルカメラの通常モードによる撮影のみならずマクロモードと比較しても、優れた画質が得られるはずです。
しかし、狭い範囲も広い範囲も同じカメラで対応するのは、技術的にもコスト的にも無理があり期待するのは現実的ではないでしょう。カメラの性質により、撮影目的により適したレンズやCMOSの性能・特長は大きく異なることをご理解ください。
10. XCAPTURE-MINIをUM08/UM06に接続し、画像(静止画)、映像(動画)を撮影・保存した場合、ファイルのサイズ(容量)および保存先のSDカードに入る枚数や時間は、どのくらいですか?
また、保存形式は何になりますか?
およそ、以下のとおりです。
- 画像
サイズ=約1MB/枚
8GB SDカードに保存可能な枚数=7,000枚以上
ファイル形式=JPG - 映像
サイズ=約120MB/分
8GB SDカードに保存可能な時間=約60分
ファイル形式=MP4
09. VT300とVT300-SPの違いは何ですか。
付属品の内容が変わりました。
以前より多くのユーザ様から、「使用頻度の少ない、または不要なアクセサリを減らして価格を安くして欲しい」旨のご要望をいただいておりました。
そこで、以下4点の付属品はパッケージから除外して\1,000コストダウンしました。
本体の仕様に変更はありません。
VT300-SPには含まれない付属品
- スタンド
- 専用ケース(ポーチ)
- ネックストラップ
- クリーニングクロス
08. マイクロスコープのホワイトバランスを調整できますか。あればその方法を教えて下さい。
- 1. UM05, VT300, PRO10 について
- カメラをPCとUSBケーブル接続し、PC上から操作する場合
付属のPCアプリケーション[UM05 Viewer, VT300 Viewer, PRO10 Viewer]のメニューから、
[設定]→[表示の設定]を選択し、お好みの状態に変更してください。
- 2. VT300, PRO10 について
- カメラ単独(PCレス)で操作する場合
カメラ本体のモニタ上に表示させたメニューから、「ホワイトバランス」を選択してください。
オン⇔オフの設定のいずれかを選択できます。
- 3. UM02シリーズ[UM02-01 / UM02-02 / UM02-03], UM03について
- 対応していません。
07. 「カメラヘッドのアダプタと対象物を接触」させて、対象物を画面表示・撮影する場合、表示範囲の縦横の寸法は何ミリになりますか?
高倍率と低倍率、それぞれ表示範囲が異なります。
倍率の変更はカメラ部のダイヤルを回転させて、設定してください。

高倍率設定 表示範囲=縦1.05mm×横1.40mm

低倍率設定 表示範囲=縦4.20mm×横5.60mm
06. マイクロスコープに付属しているスタンドは、実際に常に使わなければ撮影できないのでしょうか?
いいえ、使わなくても撮影できます。
スコープを手で持って目的の場所に当てたり、スコープを横置きで安定するならハンズフリーにすることも可能です。
スタンドは組み合わせた方が便利な状況の時に、利用してください。
例えば、被写体をレンズカバーから一定距離に保って撮影したい場合、マイクロスコープを固定した状態で被写体を手で動かして撮影箇所を変えていく場合などが考えられます。
05. マイクロスコープはMAC OSまたはLinux上にて、使用できますか?
いずれの機種もウィンドウズ専用の付属アプリケーションソフト「*** Viewer」はインストールおよび稼働させることはできません。
しかしながら、下記対応機種ではMACまたはLinuxのOSに付属するユーティリティメニューの範囲では動かすことができます。
対応機種:UM02シリーズ,UM05
,UM03
非対応機種:VT300,PRO10
但し、対応機種であってもソフトメニュー上からの操作で撮影や保存はできますが、マイクロスコープ本体上の撮影(シャッター)ボタンを押しても撮影でき(反応し)ません。また、操作メニューの種類も豊富とは言えません。
OSの種類 アプリケーション (ユーティリティ) |
操作内容 | UM05 UM03 |
VT300 PRO10 |
---|---|---|---|
Mac OS Lion 10.7.2 (10.4.8以降) [iChat] |
|
○ | × |
|
× 反応なし |
× 反応なし |
|
Linux Cent OS 6.0 KNOPPIX 6.44 [Chees Webcam Booth] |
|
○ | × 反応なし |
|
× 止らない |
× 反応なし |
【例:MAC OS 10.4.11. iChat上からの操作イメージ】
【例:Linux,CentOS6. Cheese Webcam Booth上からの操作イメージ】
04. マイクロスコープを独自システム(ソフトウェア)からコントロールすることを検討しています。
そのためにマイクロソフト社のDirectShowを利用できると、プログラム開発が容易になり助かるのですが、対応していますか?
はい、いずれの機種もDirectShowに対応しています。
コマンド(コード)を使わなくても、DirectShowを利用してカメラを動作させ独自システムからお使いになれます。
03. 付属アクセサリのキャリブレータ [calibrator] とは、どういう意味ですか?
英和辞典の記述を参考に補足しますと一般的には、「正確に計測するために調整するもの」という様な意味合いかと思います。
したがってCalibratorの日本語訳は、以下のようなものが挙げられます。
調整器、実寸設定器、実寸表示調整器、表示校正器、計測器の表す値とその真の値との関係を求めるもの、目盛(scale)測定器(measuring instrument) etc.
02. マイクロスコープにて選択できる、設定倍率とその設定方法について説明して下さい
高倍率、低倍率、等倍 の3種類の倍率にて表示できます。
倍率の設定/変更の方法は、倍率調整ツマミの位置を所定の位置に(回転)移動させます。
具体的には下記URLを参照してください。
http://www.vitiny-microscope.net/camera/um02/index.html
※ 高倍率、低倍率の場合、標準レンズカバーを被写体に接触させた時の位置にピントが合うように[マーク]を記していますので、被写体を遠ざけたり、(レンズカバーを外して)被写体を近づけたりした場合は、ツマミを微調整する必要があります。
01. マイクロスコープを複数のPCに接続して使い回したいので、付属のアプリケーションソフト[*** Viewer]を何台かのウィンドウズPCにインストールすることはできますか?
その場合、ライセンスの問題、注意点、禁止事項はありますか?
はい、できます。
予め複数台のPCに対応ソフトをインストールしておけば、1台のマイクロスコープ本体を異なるPCに繋ぎ替えて使用することができます。
また、アプリケーションソフトにユーザID登録は必要なく、同じLAN上の複数のPCにインストールを併存することができます。
但し、同ソフトは対応機種でしか稼働しません。
従って、UM05用UM5-CAMは、同社の他機種は勿論、他社のマイクロスコープやウェブカムなどでも動きません。
複数インストールはライセンス上も問題ありません。
禁止事項は、(仕様上できませんが)当アプリケーションを他社のマイクロスコープ(カメラ)などで使用すること、許可無く改変することなどです。